下町・図書館巡り

2021/01/23

ひとり言

t f B! P L
調べ物で図書館を利用することが時折あります。地元の図書館で事足りる場合もありますが、求める本が近所の図書館になく、他の地域まで足を伸ばすこともよくあります。

国会図書館や都立図書館が使えれば、大抵はそのどちらか(とくに国会図書館は、基本的に日本で出版された本はすべてあるはずです)で解決できるとは思うのですが、去年の夏は新型コロナウイルス感染症の影響から、このどちらも簡単に利用できる状況ではありませんでした。

国会図書館はコロナが始まって以来、利用者数を制限しての抽選で、利用希望日の1週間ほど前に抽選が行われるというシステムになっているようです。

都立図書館も当時、やはり利用者数を制限していましたが、事前の抽選での利用と当日の先着順での利用がありました。ただし現在は、2月7日までは図書館へ行って閲覧すること自体できなくなっているようです

ということで、調べたい本が複数あった私は、複数の図書館を巡る必要があったのですが、図書館と一口に言っても区によって図書館への取り組み方がいろいろ異なり、興味深いなと思いました。ということで、ここでは、その時に足を運んで素敵だなと思った下町の図書館について書いています。

また緊急事態宣言が出てしまったので、私が下記の図書館を訪れた時とは開館状況が変わっています。実際に利用される際は、開館時間や開館しているかなど事前に確認してから行かれてください。

ちなみに、求めている本がどの図書館に蔵書されているかは、目的の図書館のウェブサイトで蔵書検索すれば現地まで行かなくても確認できます。東京都の場合は、公立図書館の蔵書はこちらで串刺し検索できる模様。あと私は、カーリルという図書館検索サイトもよく利用しています(データの信頼性がどこまでかは定かではありません)。

江東区立深川図書館


いろんな意味でイチオシの下町図書館です。深川図書館は素敵な洋館で、数年前からおしゃれな町として注目を集めている清澄白河にあり、清澄公園に隣接しています。

正直、街を歩いていても、昔ながらの下町で、ぱっと見はどこがどうおしゃれなのかピンと来ないかもしれません。。。

とはいえ、清澄白河はブルーボトル・コーヒーの日本1号店があることや、木場が近いことから、コーヒーの街としても有名です。木場は、かつて材木を保管するために使われた天井の高い建物が多いため、高さのあるコーヒーの焙煎機を置くのにちょうどいいということで、カフェが増えたそうです。この写真も、木場公園の近くにあるカフェで撮った焙煎機。

それから、近くには東京都現代美術館もあります。広々とした木場公園に隣接した美術館で、2019年3月にリニューアルオープンしたばかり。深川まで足を伸ばしたらここに行かないのはもったいないです。ぜひどうぞ。
(写真撮影OKな場所で撮りました)

で、深川図書館の一番の見どころはここ。

2階へ上がる階段は、明治時代の建物みたいなデザインになっていて、ステンドグラスもあります。階段のところには、「写真を撮る際は人が写らないように配慮してください」という主旨の看板が立っていたので、みなさんここで写真を撮るようですね。

墨田区立ひきふね図書館

ひきふね図書館は、かなりモダンな図書館です。新しいのでとにかくキレイだし、蔵書も墨田区の他の図書館と比べて多い印象です。

スカイツリーからほど近く、窓の外にそびえるスカイツリーを眺めながら自習できるデスクもあります。館内は写真撮影禁止なので、この階段しか写真はありません。。。でも新しさとモダンさは伝わるのではないかと思います。

ひきふねってどこにあるの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。曳舟駅は東武スカイツリーラインと京成線が利用できます。正直、どちらも都心へ通勤するのに便利とは言い難い路線ですが、新しい街だし大きなイトーヨーカドーもあるし、在宅で仕事をする分には、暮らしやすそうな街だな〜という印象を持ちました。

江戸川区立中央図書館

江戸川区の中でおそらく一番大きな図書館、中央図書館です。下町一帯にある図書館で蔵書を調べたところ、私が探していたマイナーな心理学の本があるのはここだけだったので、かなり蔵書数は多いと思います。

図書館へは総武線新小岩駅から歩いて15〜20分かかるので、かなり不便なところにあります。とはいえ、新小岩駅からの道のりは、駅前のファンキーな商店街を歩いたり、親水公園的なところを歩いたり、かなり楽しめます。
このルミエールという商店街は、物価がちょっとおかしいんじゃないのってくらいいろいろ安くて、見て歩くだけでも楽しめます。

図書館近くには、昭和っぽいような、はたまたアメリカの片田舎にありそうな(勝手なイメージ)、謎の娯楽施設もありました。
この目の前に、中央図書館があります。

他の区の図書館では、コロナ感染対策として図書館の利用時間を1時間に制限していたところが多かったのですが、江戸川区中央図書館は2時間でした。それだけ蔵書が多いということなのかな〜。

おわりに

区によって蔵書数がこんなに違うんだ〜!?というおもしろい資料を見つけました。こちらのPDFの一番最後に、区ごとの蔵書数が載っています。杉並区が飛び抜けて多いですが、やはり下町の中では江戸川区が多いようです。

今回の図書館には含めていませんが、文京区の図書館もたびたび利用しています。あるとき、司書さんにいろいろと教えてもらい、感動してお礼を伝えたら、「もっと図書館、利用してくださいね」と言われました。公立の図書館はおそらく、利用する人が増えれば増えるほど、便利になると思うし蔵書も増えるのではないかと思います。ぜひ地元の図書館をどんどん利用しましょう〜〜!

※上記で紹介した図書館は現在、利用制限時間を設けているということはないようでしたが、閉館時間が早まっていたり、館内での閲覧を停止していたりといった状況のようです。ご利用の際はお気をつけください。

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