とあることがきっかけで、すごく懐かしいことを思い出しました。
ロンドンで4年半の「学生」という名を借りたプータロー生活を終えて帰国したあと、その後ロンドン駐在をすることになる会社の試験を受けた時のことです。
入社試験には、短い記事が3本出され、それを制限時間内に訳せ、というもの
がありました。
「政治記事」「金融記事」「社会記事」だったと思います。
最初の「政治記事」はよく覚えてないけど、「金融」は株式のお話。「社会」は王室のお話でした。
最初、順番に政治記事から取り掛かり、次に金融記事に手を付けたんだけど、さっぱり良い訳が書けないので制限時間を考えて、次の社会記事に移りました。
ダイアナ妃が存命中は大好きだったこともあり、王室記事はロンドンでもよく読んでいたので、問題なく完成。
金融記事に戻って続きを訳してたけど、あえなくそこで時間終了。結局完成できませんでした(((((( ;゚Д゚))))))
で、3名のポジションに対して100名以上の応募者があって倍率30倍以上だったのに、なぜか合格してしまった。
後から上司に教えてもらった話によると、当然ながら応募者の中には、素晴らしい経歴の持ち主がザックザクいたらしいです。
で、なぜそんな中、恥ずかしい履歴書の持ち主でありたいした経歴もない私が受かったかというと、「だいたいね、こういう試験のときに金融記事より先に王室の話を訳す人なんてあなたくらいしかいないよ。だからあなたには社会記事担当してもらうから」ということでした。
4年半のプータロー生活(学生生活とも言う)が無駄にはならなかった~!
人生、無駄なことってないですね(^^)
そして、周りがどんなに素晴らしい人たちばかりでも、その人たちと自分を比べて卑下する必要などなく、「自分らしさ」を大切にすることって大事なんだなー…ということを学んだのでした。