久しぶりになってしまいましたが、10月と11月にそれぞれ1冊ずつ、新しい訳書が出ました。
まずは10月に出たのは、かんき出版からトリ・ダンラップ著『何があっても生き抜く わたしのお金の教科書』です。
ニューヨーク・タイムズのベストセラーで、女性向けにお金の扱い方(収入、貯金、投資、借金などなど)について指南する本です。しかも単なるハウツーではなく、お金と向き合う土台となる感情面にも取り組みます。
とても物言いのはっきりした強い女性といったイメージの著者ですが(真っ赤な口紅と革ジャンという出で立ちでメディアに登場)、オーディオブックでは最後の謝辞のところで、感極まって涙声になりながら読み上げていたりして、とても愛情も感情も豊かな人なんだな〜と思いながら訳していました。本文全体でも、読者への愛が溢れています。
ちなみに、訳している本に感化されやすい私は、本書を訳しながらNISAとiDecoを始めました。私が若い頃にこういう本に出会えていたらな〜ととても思います。
バブル期に痛い思いをして「株には手を出すな」が口癖の親に育てられた私としては、「なんとなく怖いから」という理由でこれまで投資は一切手を出していませんでした。まさに、本書に書かれている、女性にありがちな「財形といえば貯金して終わり」の人だったんです。
ところが本書には、今の世の中、やはり投資はある程度は必要という話が書かれています。エグいほどの物価高の今は、なおさらでしょう。
ただし、アメリカ市場と日本市場が異なるという注意点は、監修者の安藤真由美さんからのコメントが本書に入っています。慎重派の人はその点はよく考えてくださいね。私の場合、幸いにも今はNISAやiDecoといった制度もありますし、スマホでポチポチとできるシステムにもなっているので、大きな痛手にならないくらいの少額で始めています。
ところで前述の通り、本書にはそこかしこに監修者の安藤さんが、日本でのケースについてコメントを入れてくださっています。
本書を訳す前にたまたま、参考文献として日経BPから出されている『お金の知識があるだけで あなたが見られるはずのとびきり輝く世界について』を読んでいました。この本、コンセプトが『何があっても生き抜く〜』に通じるものがあってビックリしてしまったくらいでした。そのため、安藤さんが『何があっても生き抜く〜』の監修をしてくださると聞いたときは「安藤さん以上に適役なんていないよね!?」と思ってとても嬉しかったです。
ところで、本書を読まなくても参加できる読書会を開きます!
詳しくは下記の概要ページをご参照ください。お金の専門家の安藤さんとお金についてガールズトークしましょう!
https://kanki-pub.co.jp/pub/topics/202510280920/
そして11月には、サンマーク出版からベンジャミン・ハーディ著『全力化』が刊行されました。
表紙をじっくりとご覧いただけると分かりますが、これ、2020年に刊行した『FULL POWER』の新装版です。一回りコンパクトになっての登場です。
なりたい自分になるためには、意志の力に頼るのではなく環境を整えよう、という本です。新年に向けて目標を設定するお供にぜひご活用ください!


