2018年6月7日木曜日

JTF社員総会基調講演を聞いて

めっちゃ久しぶりのブログ投稿になってしまいました。
今後はちゃんと更新するっ!と何度心に決めるんだよ。。。とのひとりツッコミはさておき。
昨日、日本翻訳連盟(JTF)の定時社員総会に行ってきました。私は総会は欠席し(はがきで事前に票は投じておきました)、基調講演からの参加です。
この基調講演は、昨年行われたアンケートをまとめた「翻訳白書」をもとにしていました(JTFの会員や、アンケートに協力した人は無料で見られます)。

「翻訳白書」は、フリーランスで翻訳を始めたばかりの人、社員をやめてフリーランスになったばかりの人などで、翻訳単価の相場がわからない、という人にはとてもいい指針になると思います。

基調講演はこの翻訳白書から、法人の部と個人の部にわけてそれぞれプレゼンがなされたのですが、法人の部で、翻訳は2000億円市場だ、と言っていました。
実際の翻訳白書ではざっくりと2500億円強となっています。
2500億円って言われてもピンときませんが、ざっと調べて同じくらいの市場規模だと思われるのは、電子書籍市場、映画興行市場、「妖怪ウォッチ」の商品市場(笑)、あたりのようです。

基調講演でも、この市場規模は「そこそこ大きい方」と表現されていたように思います。

ちなみにここには出版社は入っていないし、人材派遣会社も入っていません。なので、実際はもう少し大きなお金が「翻訳」という作業に対して動いていると思います。

ただ翻訳業界の底辺にいる私としては、そこまでの金額的な「大きさ」を感じられないのが正直なところ。。。
もちろん、市場規模の大きさを体感できるか否かは、どの分野で活動しているかにもよるでしょうし、実力やビジネススキルによっても変わってくるでしょう。
でも、もっと市場規模の大きさの恩恵に私もあずかりたい。。。と思ったのでした(笑)。

それからもう1つこの日の基調講演を聞いていて気になったのが、個人翻訳者部門での男女比の話。
翻訳者も通訳者も、女性の割合は全体の3分の2だそうです。
これは、自分のまわりの同業者を見ても圧倒的に女性が多いので、「そうだろうな」という感想です。
ただ、今回のような集まり(JTFは法人が多い組織だと思います)に顔を出すと、圧倒的に男性が多いのが常々不思議だったのですが、今回の基調講演を聞いて、やはりそう思いました。数値では確実に「女性の方が多い」と出ているのに、公の場で目に見える姿は男性ばかり。

ここでアンケートの対象となっている個人翻訳者のほとんどはフリーランスという働き方で翻訳に従事しているわけですが、それはフルタイムでコミットしなくてもできるものであり、それが大きな魅力でもあります。母親業や妻業などがメインのお仕事だという人でも、続けられるお仕事でもあります。そしてそうなると必然的に、今回のデータのように、フリーランス翻訳の従事者として女性が増えてくることになるのでしょう。

私はこれまでいろいろな業界にいましたが、翻訳業界は、他と比べて女性にやさしい業界であることは間違いないと思います。フリーランスならレートは実力や経験で決められるものであり、年齢や性別で差をつけられるという話は聞いたことがありません。
でも、これだけ女性が多い業界なのだから、翻訳業界の底辺(=私を含めた個人翻訳者)だけでなく、上の方にももっと女性が増えて欲しいな、と率直に思いました。
そういう意味でも、今回新たに理事に就任された方々の中には女性もいたので、今後のご活躍を心から応援したいと思います。